2025/07/09 00:39

◎両陛下、抑留慰霊碑に供花 モンゴル、歴代天皇で初

 【ウランバートル共同】天皇、皇后両陛下は8日、公式訪問中のモンゴルの首都ウランバートル郊外で、戦後の抑留中に亡くなった日本人の慰霊碑に供花し、追悼された。海外抑留地での天皇による慰霊は初。1700人以上がモンゴルで犠牲になっており、両陛下は黙とうをささげ、戦後80年の節目に平和への思いを示した。
 慰霊碑は埋葬地の一つ、ダンバダルジャーの丘に日本政府が建立した。碑の前の広場に16カ所の埋葬地を刻んだモンゴルの地図があり、両陛下は雨が降る中、井川原賢・駐モンゴル大使から説明を受けた。
 その後、慰霊碑へ進み、白い花輪を供えて一礼し、1分間の黙とうをして深々と頭を下げた。
 日本から来た遺族が見守り、天皇陛下は鈴木富佐江さん(88)に歩み寄って「ご苦労がありましたね」と言葉をかけた。
 第2次大戦後、旧ソ連によって日本兵や民間人ら約57万5千人が連行された。うち約1万4千人がモンゴルに抑留され、首都建設などの強制労働を課せられた。

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