2025/07/08 17:15
◎在留外国人差別投稿、根拠は曖昧 共生の在り方が参院選争点に浮上
外国人との共生の在り方が参院選の一大争点に浮上している。一部の政党が排外主義的な主張を掲げ、政府は在留外国人に対応する司令塔組織を設置する方針を表明。呼応するように交流サイト(SNS)では「外国人の犯罪が増えている」「医療費不払いが横行」といった差別的な投稿が広がる。しかし根拠が曖昧なものも多く「危ういポピュリズムに陥っている」と懸念の声が上がる。
「日本人ファースト」を掲げる参政党の神谷宗幣代表は3日、東京・銀座での街頭演説で「いい仕事に就けなかった外国人が集団で万引などをして大きな犯罪が生まれている」と発言。政治団体「NHK党」の立花孝志党首は4日「黒人やイスラム系の人たちが集団でいると怖い」と語った。
排外主義的とも言える主張への批判はあまり広がらず、SNSを中心にむしろ賛同の意見も多く見られる。しかし、外国人は本当に迷惑な存在なのか―。警察庁などによると、日本に住む外国人の摘発件数は2023年に微増したものの、22年までは減少傾向にあった。
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