2025/07/08 21:48
◎両陛下、抑留慰霊碑に供花 モンゴル、歴代天皇で初
【ウランバートル共同】天皇、皇后両陛下は8日、公式訪問中のモンゴルの首都ウランバートル郊外で、戦後の抑留中に亡くなった日本人の慰霊碑に供花し、追悼された。海外抑留地での天皇による慰霊は初。1700人以上がモンゴルで犠牲になっており、両陛下は黙とうをささげ、戦後80年の節目に平和への思いを示した。
慰霊碑は埋葬地の一つ、ダンバダルジャーの丘に日本政府が建立した。碑の前の広場に16カ所の埋葬地を刻んだモンゴルの地図があり、両陛下は雨が降る中、井川原賢・駐モンゴル大使から説明を受けた。
その後、慰霊碑へ進み、白い花輪を供えて一礼し、1分間の黙とうをして深々と頭を下げた。
日本から来た遺族が見守り、天皇陛下は鈴木富佐江さん(88)に歩み寄って「ご苦労がありましたね」と言葉をかけた。
8日夜は宿泊先のホテルでフレルスフ大統領夫妻主催の晩さん会が開かれた。陛下は「日本の天皇として初のモンゴル訪問であり、両国の一層の友好関係の増進につながることを願う」とあいさつした。
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