2025/07/08 11:06

◎侮辱罪の適用状況を検証へ 厳罰化3年で検討会設置

 鈴木馨祐法相は8日の閣議後記者会見で、2022年施行の改正刑法で厳罰化された侮辱罪の適用状況を検証するため、有識者検討会を立ち上げると明らかにした。インターネット上の誹謗中傷に適切に対処できているかや、表現の自由に対する不当な制約になっていないかについて、9月にも議論を始める。改正法の付則が施行3年での検証を求めていた。
 侮辱罪を巡っては、20年に女子プロレスラー木村花さん=当時(22)=が、交流サイト(SNS)で中傷され命を絶ったのを機に見直し議論が進んだ。22年6月成立の改正刑法に盛り込まれ、「拘留または科料」との法定刑に「1年以下の懲役・禁錮(現在は拘禁刑)または30万円以下の罰金」が追加された。
 法務省によると、同年7月の施行から3年間で罰金が科されたのは約90件に上るとみられ、拘禁刑や懲役・禁錮は確認していない。また警察庁によると、ネット上の誹謗中傷に関する侮辱罪での摘発件数は22年が52件、23年が75件、24年が100件だった。

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