2025/07/08 11:55

◎市街クマ銃猟、安全確保が大前提 環境省が指針、発砲手順示す

 クマなどによる人的被害対策として、一定の条件を満たせば自治体判断で市街地での「緊急銃猟」を可能にする改正鳥獣保護管理法が9月に施行されるのを前に、環境省は8日、発砲までの手順などを示したガイドラインを公表した。環境省は「近隣住民の安全確保が大前提」とし、自治体向けの説明会などを通じて周知徹底を図る考えだ。
 指針は緊急銃猟の手順を解説。クマが人の日常生活圏に出没した場合、自治体はハンターなど関係者とともに地図を見ながら発砲の向きや安全確保などの計画を立て、通行制限や住民の避難を行う。実施要件を満たしているか確認し、ハンターなどに銃猟を委託する。
 緊急銃猟の創設前に人の生活圏で銃猟が行われた五つの実例や、「河川敷を移動したクマが公園に出没」「集落内に出没したクマが倉庫に入り込んだ」など七つの仮想事例も紹介している。
 市町村にはマニュアルの作成を推奨。緊急銃猟の判断や住民に避難を呼びかけるなどの役割分担のほか、ハンターの確保や関係者による訓練や研修の実施も求めた。

前の記事 次の記事

この記事を知人に転送

大谷、5年連続の30号 山本8勝目、鈴木23号ソロ
神谷氏「そんなに差別なのか」 高齢女性は子ども産めない発言で
フジの統治不全、日枝氏が一因 検証番組「接待の異常な会」

>>主要ニュースのアクセスランキング

このカテゴリの一覧
TOPへ戻る