2025/07/04 20:51
◎住民ら13人が悪石島を避難 最大震度6弱、鹿児島市へ
最大震度6弱を観測するなど地震が頻発している鹿児島県十島村の悪石島で4日、住民らの島外避難が始まった。希望した小中学生や高齢者ら13人が午前7時過ぎ、村営フェリーに乗り、午後6時前に鹿児島市に到着した。1週間程度の避難が想定されている。悪石島ではこの日も震度4を観測するなど地震が相次ぎ、村は追加の島外避難希望を集約している。
村によると、13人のうち、県外から島に留学している小中学生は家族が引き取り、他は市内のホテルなどに滞在。移動や宿泊の費用は公費で負担する。追加の避難希望は既に複数の住民から寄せられており、6日のフェリーで移動する見込み。村が宿泊先を調整している。
鹿児島市の港に着いた避難者は、リュックサックやスーツケースを持ち、ゆっくりと船を下りた。10時間以上の移動を経て、疲れの表情が見える人も。
下船後、報道各社の取材に応じた有川美香さん(50)は「地震が続いて不安で夜も眠れなかった。ゆっくり寝られるので一安心だ」と表情を緩めた。
島に残る住民の体調、心理面のケアを看護師や保健師が続けている。
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