2025/07/04 06:59

◎王谷さんに英ダガー賞、日本人初 小説「ババヤガの夜」

 【ロンドン共同】英国推理作家協会は3日夜(日本時間4日早朝)、優れた推理小説に贈るダガー賞をロンドンで発表し、翻訳部門に王谷晶さん(44)の「ババヤガの夜」を選んだ。ダガー賞は米ミステリー作家協会主催のエドガー賞と並び世界的に権威のある賞として知られ、日本人の受賞は初めて。
 ババヤガの夜は、暴力が趣味という女性が暴力団会長の娘のボディーガードを命じられ、裏社会で娘と独特な関係を築いていく物語。日本では2020年に刊行された。日本文学翻訳家のサム・ベットさんが英訳し、24年に欧米などで出版されて話題を集めた。
 王谷さんは1981年東京都生まれ。ババヤガの夜は初の英訳作品(英題・The Night of Baba Yaga)となった。著書はほかに小説「他人屋のゆうれい」や短編集「完璧じゃない、あたしたち」などがある。
 ダガー賞は1955年創設。英語圏以外の作品を対象とした翻訳部門を含め計13部門ある。翻訳部門の今回の最終候補6作には、柚木麻子さんの「BUTTER」も残っていた。

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