2025/07/03 18:38

◎合区解消されず、4度目の選挙戦 地方で懸念、解消への動き進まず

 「1票の格差」是正のため、隣接県を一つの選挙区にする「合区」は2016年参院選から導入された。補欠選挙を除き、今回4度目の選挙戦となる。地方では「意見が国政に届きにくくなる」との懸念が根強いが、早期解消に向けた具体的な動きは進んでいない。
 合区は「鳥取・島根」と「徳島・高知」で、各県1で計4だった改選数は2に半減。石破茂首相は6月の記者会見で、自身の地元である鳥取を含め「人口減少県で、過疎地だ。声が反映されなくなる。早期解消に向けてさらに努力する」と強調した。
 19年参院選からは、主に合区に擁立できなかった県の候補者救済を図ろうと、自民党が主導し比例代表に「特定枠」を設けた。特定枠は得票順に当選する非拘束名簿式の別枠として扱われる。
 自民は今回、特定枠に鳥取と徳島をそれぞれ地盤とする2人を、れいわ新選組は1人を充てた。
 投票率の低さも指摘される。22年の前回選では合区の対象4県のうち、島根を除く3県の投票率は全国平均の52・05%を下回った。特に、徳島は45・72%で全国最低だった。

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