2025/07/03 08:47
◎米防空用ミサイルの輸送停止 ウクライナ、隣国に搬入
【キーウ、ワシントン共同】米紙ウォールストリート・ジャーナルは2日、米政権がウクライナへの兵器供給の一部停止を決めたことを受け、隣国ポーランドに搬入済みの防空システム「パトリオット」用ミサイルのウクライナへの輸送が停止されたと報じた。ロシアは攻撃を激化させており、防空兵器不足が被害拡大を招く恐れがある。
ウクライナのゼレンスキー大統領は2日、「米国と防空を含む防衛支援について協議をしている。われわれは国民の安全を守らないといけない」と述べ、米国製兵器の重要性を改めて強調した。
同紙によると20発以上のパトリオット用ミサイルに、地対空ミサイル「スティンガー」や90発以上の空対空ミサイルの搬入が1日に止まった。ウクライナ軍関係者は、事実なら「ロシアの弾道ミサイルを迎撃することはほぼ不可能になる」と述べた。
米国防総省のパーネル報道官は2日の記者会見で、軍事支援先の見直しを実施、と表明。最終決定はしていないとしつつ、バイデン前政権下では「備蓄を考慮せず兵器や弾薬を提供してきた」と批判した。
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