2025/07/02 16:53
◎長嶋茂雄さんは「努力の人」 元専属広報が思い出語る
「ミスタープロ野球」と言われた長嶋茂雄さんが死去してから3日で1カ月。巨人投手として長嶋監督の下でプレーし、現役引退後に専属広報を務めプライベートでも親交があった小俣進さん(73)が「天才と言われたけど、間違いなく努力の人」と思い出を語った。6月8日の告別式の後には火葬されて戻った遺骨に駆け寄り、抱きついたという。「監督はまだ温かかった。今は感謝の気持ちしかないね」。そう振り返る目に涙がにじんだ。
長嶋さんは昨年途中から体調が優れず、車いす生活が続いた。公の場に姿を現すことは減ったが、今年3月に米大リーグの開幕シリーズでドジャースの大谷翔平選手が来日すると、東京ドームを訪れて面会した。今の野球界を背負うスーパースターに、どうしても会いたがったのだという。
息を引き取る直前、現役時代から60年以上にわたって公私に世話になった専属運転手の手を強い力で握り続けた。運転手の手が、しばらくしびれていたほど。小俣さんは「壮絶な最期。まだやりたいことがあったからだと思う」と話した。
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