2025/07/02 18:00
◎消費減税、現金給付で与野党応酬 参院選へ8党首討論会
与野党8党首は2日、第27回参院選公示を前に、日本記者クラブ主催の討論会に臨み、物価高対策をはじめとする経済政策を巡り応酬を繰り広げた。石破茂首相(自民党総裁)は、多くの野党が掲げる消費税減税について「ばらまき」と批判した。立民の野田佳彦代表は、自民公約の国民1人当たり2万円給付は財源が不明瞭だとして内訳を示すよう求めた。
首相は、経済成長によりGDP1千兆円の実現を目指す考えを表明。賃上げが物価高に追いついていないとし「再分配」を検討するとした。現金給付をばらまきとみなす野党に対し、重点政策の対象を設けないことこそがばらまきに当たると主張。「消費税減税はそれに近い」と述べた。
野田氏は、物価高に触れ「歯止めには食料品の消費税率0%は有効な政策だ」と説明。併せて「ガソリン税の暫定税率は廃止だ。地方にとって大きなプラスになるので実現したい」と語った。自民の現金給付には「財源は税収の上振れに頼っている。明確な内訳がない。ばらまきではないか」と訴えた。首相は、税収上振れで1兆5千億〜2兆円程度、税外収入で1兆円弱を見込んでいると反論した。
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