2025/07/01 12:48
◎排ガス被害で東京地裁に集団提訴 国の責任裁定申請棄却で
1970年代後半以降、ディーゼル車の排ガスでぜんそくなどを発症したとして、患者115人が1日、国と自動車メーカー7社に1億1500万円の損害賠償を求め、東京地裁に集団訴訟を起こした。一部の患者は首都高速道路も相手取っている。国の公害等調整委員会に責任裁定を申請したが、6月に棄却されていた。
公調委は裁定で、75年以降、大気汚染により疾病を発症、増悪させる危険な状況にあったとは認められないと指摘。ディーゼル車に対する国の排ガス規制は著しく合理性に欠けたとまでは言えないとし、メーカーの製造・販売は不法行為に該当しないと判断した。
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