2025/06/29 08:36

◎ロケットの光に包まれ大きな歓声 種子島各地に見物客

 29日未明に鹿児島県の種子島宇宙センターで実施されたH2Aロケット最後の打ち上げでは、見物が可能な島内の公園などに住民らが詰めかけた。暗闇の中、炎を噴き出しながら機体が上昇。見物の人々も光に包まれ、大きな歓声が上がった。
 島の南部にある宇宙センターから約6キロ北西の長谷展望公園には、未明にもかかわらず約1300人が集まった。町の関係者は「これまでで最多ではないか」と話す。
 北部の西之表市から来た名越光璃さん(7)は「大きな音と光が心に残った。次のH3も楽しみ」と目を輝かせた。隣の屋久島から訪れた40代女性は、夜間の打ち上げ見物は初めて。機体の上昇時は「昼間のように明るくなった」と驚いた。
 島内中部・中種子町の島忠吉さん(71)は有終の美に「お疲れさま」と感慨深げ。「H2Aは島の誇り。H3にはその思いも引き継いでほしい」と後継機にも期待した。
 発射地点の北に位置する恵美之江展望公園でも数十人が見守った。成功がアナウンスされると拍手が起こった。

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