2025/06/26 17:44

◎夏季ダボス会議が閉幕 5年で社会利益、10の技術公表

 【天津共同】中国天津市での世界経済フォーラム「夏季ダボス会議」が26日閉幕、世界的な課題に対して5年以内に社会に利益をもたらし得る10の技術を公表した。AIで作られたコンテンツを識別する電子透かしや、複数のセンサーや端末が連携し高度な自動運転などを実現する協調センシング、糖尿病や肥満症の治療薬の神経疾患に対する効果などを挙げた。
 世界の研究者や産業界が示した250以上の技術から、過去10年で学術論文に取り上げられた頻度などに基づき20の技術を抽出。新規性や社会と経済への利益などを評価した。
 電子透かしはAIで生成した文書や画像、音声などに目に見えないタグを埋め込む技術だ。AI由来かどうかを判別しやすくする。誤った情報の拡散を防ぎ、著作権の保護につながるとする。
 家庭や職場、車にあるセンサーを用いた機器は「相互接続やAIとの連携が進み、急速に進歩している」と指摘。協調センシングによって、例えば都市では交通の安全性が向上し、渋滞の減少に貢献できるとした。

前の記事 次の記事

この記事を知人に転送

白亜紀の海、実は「イカだらけ」 微小化石を見る新技術で判明
黒潮に逆らい、戦略的に沖縄到来 台湾から丸木舟、日本人の祖先
最後のH2A打ち上げ成功 観測衛星、予定軌道に投入

>>科学・環境・医療・健康ニュースのアクセスランキング

このカテゴリの一覧
TOPへ戻る