2025/06/10 19:40
◎国宝「矛」に鳳凰の象眼 福岡・沖ノ島、東アジア初
福岡県などは10日、世界文化遺産「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」の構成資産である祭祀跡から出土した国宝「金銅製矛鞘」をエックス線で調べた結果、さや内部に収められた鉄の矛に、異素材を埋め込む技法「象眼」が使われていたと発表した。象眼は全面に鳳凰などの文様が描かれていた。全面に象眼の文様がある矛の発見は東アジア初という。
象眼には金を使い、矛は祭祀で使用したとみられる。調査した奈良県立橿原考古学研究所の水野敏典氏は、ヤマト政権が沖ノ島での祭祀を重視していたことをうかがわせる文化財だとしている。
矛は1950年代に沖ノ島で出土した。
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