2025/05/09 19:43

◎首相、消費税減税を見送り意向 財源確保困難、参院選で争点に

 石破茂首相が物価高やトランプ米政権の高関税措置を受けた経済対策について、消費税減税を見送る意向を政権幹部に伝えた。複数の関係者が9日明らかにした。夏の参院選公約を見据え、自民党の一部や公明党には、飲食料品などに適用される軽減税率の引き下げを求める意見が残るものの、社会保障の財源確保は困難と判断した。消費税減税を打ち出した野党各党と対立し、参院選の主要争点となる見通しだ。
 首相は8日夜、自民の森山裕幹事長と東京都内で会食した。関係者によると、財政運営に支障を来す恐れがあるため、消費税減税に踏み切るのは難しいとの認識を擦り合わせた。
 林芳正官房長官は9日の記者会見で「消費税は全世代型社会保障制度を支える重要な財源だ。税率引き下げは適当ではない」と強調した。加藤勝信財務相は、システム改修など相当な準備期間が必要になるとして否定的な考えを表明。自民の小野寺五典政調会長も記者団に対し、物価高対策としての消費税減税に疑問を示した。

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