2025/05/09 18:18

◎日大元副学長の賠償請求棄却 林理事長のパワハラを否定

 2023年に発覚した日本大アメリカンフットボール部の薬物事件への対応を巡り、沢田康広元副学長が、会議への出席禁止や辞任強要などのパワハラを受け、社会的評価が低下したとして、林真理子理事長に1千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は9日、「パワハラには当たらない」として請求を棄却した。
 判決によると、薬物事件の対応に当たった沢田氏は、事件発覚後の23年8〜9月、学内の主要な会議に出席しないよう求められたほか、9月4日には林氏から辞任するよう説得された。沢田氏は12月末に副学長を辞任した。
 上払大作裁判長は、林氏は即時の辞任を沢田氏に求めたものの「あくまで薬物事件の対応を巡る問題の幕引きを図る方法の一つとして、説得に徹していた」とし、パワハラには該当しないと判断。会議への出席禁止要求については、実際にはその後、ほぼ参加できたことなどから「出席禁止とまでは言えない」とした。
 沢田氏は「明確な事実誤認があるので、控訴して高裁の正当な判断を仰ぎます」とのコメントを出した。

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