2025/05/09 18:02
◎「被爆地に来て」新教皇に要望 被爆者が祝福
新ローマ教皇に米国出身のレオ14世が選出されたことを受け、被爆者からは祝福とともに「被爆地に来てほしい」と要望する声が上がった。4月に死去した前教皇フランシスコは2019年の来日時には広島、長崎を訪問し、核廃絶を訴えた。
昨年、ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の代表委員で、広島県被団協の箕牧智之理事長(83)は「教皇として安心安全で平和な社会実現のための活動をされると思う。私たちも祝福したい」と述べた。「被爆者は高齢化している。ぜひ新教皇にも被爆地に早く来てほしい」と要望した。
「長崎原爆青年乙女の会」の会長で、被団協代表理事の横山照子さん(83)は、これまで2人の教皇と対面したことがある。「核大国である米国出身の方が教皇になったのは核廃絶に向けた大きな一歩だ」と期待する。
長崎原爆の爆心地に近い浦上地区では、多くの信者が犠牲になるなど、カトリックと歴史的関係が深い。「ぜひ広島、長崎を訪れ、被爆者の声や資料館の展示に触れてほしい」と話した。
TOPへ戻る