2025/05/09 19:10

◎戦争犯罪なしと誓約求める、京都 宿泊施設、イスラエル人に

 京都市東山区のゲストハウスがイスラエル人の男性客に「戦争犯罪に関与しない」との誓約書に署名を求め、市が「特定の国籍の人に対して行うのは不適切だ」との見解を伝えたことが9日、市などへの取材で分かった。
 市は京都府を通じてイスラエル大使館から連絡を受け、施設側に聞き取りした。市や施設オーナーによると4月中旬、イスラエル人客のチェックイン時にパスポートを確認し、誓約書への署名を求めた。イスラエルやロシアなど過去10年で軍などに関わった人が対象という。この客は署名した上で宿泊した。
 施設側が交流サイト(SNS)で公開した誓約書のひな型には、女性や子どもら民間人への攻撃や、拷問などの戦争犯罪を犯したことはなく、今後も戦争犯罪に関与しないと誓うと記載。日付と署名を記入する欄があった。
 市は聞き取りの結果、その場で「客は差別されたという不快感を抱く。不適切だ」と指摘した。一方で施設側から、誓約書に署名しなくても宿泊拒否しないとの説明もあり、感染症などの理由を除き宿泊拒否を禁じる旅館業法には違反していないとした。

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