2025/05/09 17:55
◎本屋大賞「少しずつ実感」 「カフネ」作者が岩手・知事訪問
小説「カフネ」(講談社)が2025年本屋大賞に選ばれた岩手県在住の著者阿部暁子さん(39)が9日、達増拓也知事を訪ねて受賞を報告した。トロフィーを手に「たくさんの人におめでとうと言われ、少しずつ実感が湧いています」と喜びを伝えると、達増氏は「日常の家事現場を正面から取り上げ、深刻さと同時に希望も感じられた」とたたえた。
「カフネ」は、主人公が家事代行の仕事や、そこで出会う人々を通して生きる希望を見いだす物語。累計発行部数は37万部に上った。
面会後、阿部さんは記者団に「身近な生活を考えながら書いた。劇的な展開はないけれど、登場人物の誰かに共感しながら楽しんでほしい」と語った。
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