2025/05/09 18:25

◎西田参院議員、ひめゆり発言撤回 「事実言った」主張変えず

 自民党の西田昌司参院議員は9日、沖縄戦で犠牲となった学生らを慰霊する「ひめゆりの塔」の展示説明を「歴史の書き換え」とした自身の発言を撤回した。国会内で記者会見し「非常に不適切だった。沖縄県民におわび申し上げ、発言を訂正、削除する。撤回する」と述べた。一方で、発言の根拠とした展示説明を過去に見たとの主張は変えず「事実関係は私が申し上げた通りだと思っている」と語った。
 西田氏は3日の那覇市でのシンポジウムで、ひめゆりの塔の展示説明に触れ「日本軍がどんどん入ってきて、ひめゆりの隊が死ぬことになった。そして米国が入ってきて、沖縄が解放されたと、そういう文脈で書いている。歴史を書き換えられると、こういうことになってしまう」と述べた。7日段階では撤回に応じない考えを示していたが、地元沖縄や与野党から批判が相次いでいた。
 西田氏は会見で、県民にとってひめゆりの塔は苦しみを思い出させるものであり、シンポジウムで触れる必要はなく配慮を欠いたと表明した。

前の記事 次の記事

この記事を知人に転送

自民・西田氏「歴史を書き換え」 ひめゆりの塔巡る発言、撤回せず
自民小渕氏、西田氏に苦言 「沖縄県民の心を傷つけた」
西田参院議員、ひめゆり発言撤回 「事実言った」主張変えず

>>政治ニュースのアクセスランキング

このカテゴリの一覧
TOPへ戻る