2025/05/08 10:24

◎ナイ元米国防次官補死去 知日派、ソフトパワー提唱

 【ワシントン共同】米知日派の代表格で、クリントン政権の1994〜95年に国防次官補を務めたジョセフ・ナイさんが6日に死去した。ハーバード大が7日、明らかにした。88歳だった。死因は明らかにしていない。文化など非軍事の国力「ソフトパワー」の提唱者としても知られ、多くの国の外交・安全保障政策に影響を与えた。
 1937年1月、東部ニュージャージー州生まれ。プリンストン大を卒業し、英オックスフォード大で学んだ後、ハーバード大で政治学博士号を取得した。
 初めて公職に就いたのはカーター政権で、77〜79年に国務次官代理を務めた。クリントン政権の国防次官補として、日米同盟を冷戦後のアジア安定の要とする「東アジア戦略報告」を95年に取りまとめた。報告は97年の日米防衛協力指針(ガイドライン)の見直しにつながり、ソ連という「敵」を失った日米同盟に新たな役割を与えた。
 2000年に発表した超党派の政策提言「アーミテージ・ナイ報告」の第1弾では、日本に「より対等な同盟パートナー」となるよう期待を表明した。

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