2025/05/07 19:35

◎死体遺棄ほう助、母親に猶予判決 男性頭部切断事件、札幌地裁

 札幌・ススキノで2023年に起きた男性殺害、頭部切断事件で、死体遺棄、損壊罪で起訴された田村瑠奈被告(31)=殺人罪などでも起訴=をほう助(手助け)した罪に問われた母親の無職浩子被告(62)に札幌地裁は7日、懲役1年2月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。
 判決理由で渡辺史朗裁判長は「娘の犯行を阻止できる立場だった浩子被告が、犯行の意思を促進した程度は小さくなかった」と非難しつつ「既に持ち込まれた頭部の隠匿を事後的に容認したにとどまる」などとして刑の執行を猶予した。
 関係者によると、瑠奈被告は起訴前に続いて2度目の精神鑑定を受けており、初公判の見通しは立っていない。
 判決によると、23年7月3〜24日、瑠奈被告が男性の頭部を自宅に隠匿、遺棄することを容認したほか、同7日にはビデオ撮影を求められ、損壊する様子の撮影だと認識しながら夫に伝えて実行させた。
 弁護側は「娘が頭部を持ち帰った時点で死体遺棄は終了した」などとして無罪を主張。判決を受け、即日控訴した。

前の記事 次の記事

この記事を知人に転送

佐々木、メジャー初勝利 大谷8号ソロ、菅野2敗目
「嵐」が来春ツアー後解散発表 「ファンに直接感謝を伝える」
米国から初のローマ教皇誕生 レオ14世、移民に寄り添う

>>主要ニュースのアクセスランキング

このカテゴリの一覧
TOPへ戻る