2025/05/04 15:47

◎袴田さん無罪の教訓継承へ 支援者が新たに会発足

 1966年の静岡県一家4人殺害事件で袴田巌さん(89)の再審無罪が確定したことを受け、市民団体「袴田巌さんを救援する清水・静岡市民の会」が今年解散した。長年にわたり袴田さんを支援し、地道な実験で再審無罪につながる成果も残した。事務局長を務めた山崎俊樹さん(71)は「無罪を次の時代に生かしたい」との思いで、冤罪事件の教訓継承を目的にした新たな会を4月に発足させた。
 当初は山崎さんら個人が集まり、再審開始に向けて活動していたが、次第に支援者が多くなり、03年に団体を結成。
 袴田さんの再審請求中、犯行着衣とされ、みそタンクから見つかった「5点の衣類」に付着した血痕の赤みを巡り、山崎さんや弁護団はみそ漬け実験を繰り返した。
 再審で主任弁護人を務めた弁護士は「実験は無罪を勝ち取る大きな力になった」と振り返り、袴田さんの姉ひで子さん(92)は「巌が無罪になったのは、団体の支援のおかげ」と感謝する。
 団体は解散したが、山崎さんは「袴田巌さんの再審無罪から学び、活かそう次の時代に!の会」を発足させた。

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