2025/01/10 11:33
◎辺野古大浦湾側、着工1年 普天間移設に反対根強く
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り、政府が軟弱地盤のある大浦湾側の工事に着手してから10日で1年となった。政府は2023年12月、工事の設計変更を県に代わって承認する異例の「代執行」に踏み切り、昨年末には軟弱地盤改良に着手したが、難航も予想される。県側は工事に反対し、市民らの抗議活動が続く。10日も時折小雨が降る中「海を壊すな」などと声を上げた。
工事現場に隣接する米軍キャンプ・シュワブのゲート前では同日午前、市民ら約10人が座り込み、続々と到着する工事車両に向けて「新基地を断念せよ」などと訴えた。毎週座り込みに加わる比嘉定正さん=金武町=は「自然環境を損なう工事は絶対に許せない」と語気を強めた。
大浦湾北側の浅瀬では砂浜から約20隻のカヌーなどが抗議に出た。「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」の福元勇司事務局長は「代執行を認めず、工事に反対することは国民主権を宣言した日本国憲法の実践だ。自信を持って活動を続けよう」と呼びかけた。
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